後ろ姿

今日も貴方の姿を考える。

 

最近表情はあまり出てこなくて

いつもやっぱり後ろ姿

 

私は、最後の最後まで迷っていました

東京まで行くことを

見られたくない姿であることは当然で

それを臨みに行くのは

見世物の助けをすることで

 

だから

その日は遠い場所から穏やかに

駄菓子でも食べながら祈っていようと

 

けれど

最後の日のひとつ前の公判

つまりは被告人質問があった日

語られた内容はほぼ知っていたことで

情状酌量の為ですから

少しは操作されているのであろうことも

わかっていましたが

 

全てをわかっていたつもりでも

彼の口から語られた

知らなかったこと

遺書の話や

今まで笑って話していた生い立ち

全て本当は辛かったんだと改めて語られた時

 

私はとても苦しく

その時まで夢見ていた貴方の、もう一度戻って来るという姿

完全に諦めてしまいました

諦めたというよりは

そんな次元の話ではないこと

 

考えていかなければいけないのは

貴方が人として生き直せるかということ

歪んだものを治していくこと

そう感じ

おそらくこれが

最後の最後だと思ったので

 

見世物の助けをすることを自覚した上で

行くことを決心してしまったのです

 

だからきっと

大勢いらっしゃる「真剣なファン」の方々とは

考え方が合わないのだと思います